Story

アドゥマンでつながる明日へ

素晴らしい自然の恵みを
お届けすることを通じて、
カクタスオイル原産国であるチュニジアの
経済成長への貢献、雇用創出、貧困改善
そして、現地で働く女性たちが
少しでも心豊かに幸せに暮らせるよう
彼女たちの活力になればとの
願いも込め活動しています

サッカーとスペインがつないでくれた
チュニジアのカクタスオイル

「Higo Chumbo(イゴ・チュンボ)?」

「何、それは食べ物?(笑)」

“スペイン語”でのその名を初めて耳にした時、私はその(少し可愛らしい?)響きと、正体不明のものについて熱心に語る親友の言葉にとても興味をそそられました。

私の本職は、プロサッカーコーチ。

30歳の時に脱サラしてスペインに渡り、世界最高峰のUEFA(欧州サッカー連盟)プロコーチライセンスを取得し、この20年あまり、リーガエスパニョーラのクラブやJリーグクラブで、無限の可能性を秘めて夢に向かう育成年代の子どもたちの指導にあたってきました。

2010年には、スペインリーグの名門、「バレンシアCF」の日本国内唯一となる公認育成組織を運営する会社として、同クラブとライセンス契約を締結。「バレンシアCFオフィシャルアカデミー」をスタートさせ、現在も日本の将来を担う若者育成への取り組みを続けています。

日本とスペインを行き来して活動してきた中で、サッカー関係者はもちろん、自らに影響を与えてくれる様々な出会いがありました。

「Higo Chumbo(イゴ・チュンボ)」=「カクタス(ウチワサボテン)」について、私に教えてくれたのは、(アドゥマンの故郷)チュニジア出身で、バレンシアに在住するカリム・チャアバニです。

カリムは、スペイン遠征に来た日本のチームをいつも街から街へ、また練習場やスタジアムに安全かつ快適に運んでくれるプロのバスドライバー。この10年以上、彼とは数々の旅を共にし、そこに溢れる喜怒哀楽の時間をたくさん過ごしてきた仲。

いろいろな外国人と仕事をしてきましたが、5か国語を操る有能さ以上に、ハート(まごころ)で仕事を行ってくれる彼のキャラクターとそのスタイルに、積み重ねてきた信頼関係は言葉で言い表せないほど大きく…。

年月が経つと共に、カリムは私たちのスペインでの家族、親友の1人という、かけがえのない存在となったのでした。

母国を離れてスペインで日々“外国人として頑張る”彼の姿に、私はスペイン在住時代の自分を重ね合わせていたところが少しあるかもしれません。

「ヨシオ、Higo Chumbo(イゴ・チュンボ)は、チュニジアの人々にとって、また自分にとっても、一筋の輝く光なんだよ! オイルの大部分が今はやっとフランスに輸出されるようになって、向こうで大好評でね」

いつもより熱く真剣に語るカリムの言葉が、この素晴らしい「カクタスオイル・アドゥマン」プロジェクトの出発点です。

彼からは、他国にはないカクタスオイルの希少価値についての情報と同時に、母国チュニジアの貧困事情やそこで働く女性たちの厳しい現状、そして、その解決の必要性について聞かされました。

「今はスペインで暮らし、日々の生活に追われて何もできていない自分だけど、俺は自分を育んでくれたチュニジアやそこに暮らす人々に、いつか恩返しのようなものがしたいんだ!」

これまで、サッカーを通じての「人育て」によって、世の中の役に立ちたいと考え、ガムシャラに突っ走ってきた私。彼の言葉に、「あー、“人の想い”には、やっぱり言葉や国籍、文化の違いは関係無いんだな」と、直感的にこのプロジェクトに大きな可能性を感じました。

それはつまり、まったく微力かもしれないですが、自分にできるのは、肌に良い成分を常に求め続ける日本の皆さん(化粧品市場)に最高のものをお届けすることであり、チュニジアで「カクタスオイル」に関わる農園やそこで働く女性たち、労働環境の中で起こっている問題や貧困状況を少しでも改善させることに繋げ、親友のたっての願いに力を添えることであり―。

善は急げと、私はカリムを通じてチュニジア産の「カクタスオイル」の供給交渉を行い、輸入に関わる全ての情報調査を開始しました。

もともとやってきたのがスポーツ事業で、初めての化粧品原料の輸入ということもあって、わからないことばかりで正直大変でしたが、使命感?からか、はたまた胸に溢れてくる何か熱いもののおかげか(笑)、このオイルを何とか日本に上陸させることができました。

第1便が到着した時のあの喜び、高揚感は生涯決して忘れることはないでしょう!

その後、化粧品業界の専門家などのアドバイスをいただきながら、オイルの分析と研究を徹底して行い、日本ならではの丁寧な「リファイニング(精製)」技術を最大限に活用した結果、純度が高く、ベタつかず、使いやすい美容オイルへと仕上げることが出来ました。

こうして、やっと完成した「アドゥマン・ブースターオイル」。

正直、サッカーをやっていなかったら出逢うことは無かったと思います(笑)。

しかし、運命的に手にすることができたこのオイルの雫の一滴一滴には、長年日本とスペインを繋ぐ活動の中で培ってきた強い信頼、国籍を超えた友との絆、そして何よりも、サボテンの実の収穫から種の中のオイルの抽出まで、そこに携わってくださったチュニジアの人々の想いが、ぎっしりと詰まっています。

私たちとしましては、「美容」という別分野、業界への進出ではありますが、刻一刻と変化する時勢や状況の中で、常に最善に向かうべく仲間と協力しながら臨機応援に対応していくことの大切さは、サッカーから学ぶことができました。

創業時からの理念の軸となる、当社が生み出す活動の中から出てくる一つ一つの出会いと、そこへの心からの取り組み、情熱を大切にし、現代に生きる人々の心身の健全な発達と社会の発展に少しでも貢献させて頂くことができればと思います。

笑顔のある未来に繋がっていくことを心から願って―。

株式会社LUCKMAN
中谷吉男

希少価値の高い「チュニジア産」原料使用
ピュア&ナチュラルなカクタスオイル美容液